子供の矯正歯科治療マニュアル
妊婦とカルシウム
赤ちゃんの歯は、お母さんのお腹の中で作られることをご存じでしょうか。歯冠は生まれてから作られますが、歯の元になるものは、乳歯は妊娠7週〜10週頃、永久歯も早いもので妊娠4〜5カ月の頃から作られ始めます。
歯の元になるもの、それは歯胚(しはい)と呼ばれます。お母さんの食事から栄養をもらって、歯は徐々に作られていき、その途中段階で赤ちゃんはこの世に誕生します。誕生してからも歯は萌出に向けて準備をしていきます。
カルシウムは、歯胚を硬くする働きがあります。ですから、妊娠中にカルシウムを摂ることは、歯にとって非常に大切なことだと言えるのです。他にもタンパク質は、歯胚の材料になりますし、ビタミンはエナメル質や象牙質の基礎を作るのに必要です。
お腹の赤ちゃんの歯を強くするためにも、お母さんは栄養をたっぷり摂ることを心がけ、そして健康な赤ちゃんを産んでください。ただし、もちろん過剰に摂取するべきではありません。